R07.05_2|エンジンをかけると猫が鳴きます。その2

エンジン

そんな訳でATFじゃなかったので本題のウォーターポンプ交換です。

ウォーターポンプの交換にはついでがいっぱい
ATFの時はフルードの交換だけ。あって液体パッキンとドレン用の銅ワッシャーくらい
ウォーターポンプの場合はポンプがかかっているベルトの交換とLLCの交換

ベルトは最近の車のように自動テンショナー型ではないので再利用が可能ですが気分的には交換したいもの※前回交換から2年経ってるし・・・で交換するとなるとウォーターポンプ側のベルトだけじゃなくてエアコンコンプレッサー側のベルトも交換したくなっちゃいます

LLCは再利用は難しいです。きれいなバケツを用意してそこに排出すれば大丈夫!って方もいるでしょうが排出口(ラジエータ下部)から受けに落ちるまでにフレームやATユニット等のどこかしらにぶつかります。泥やオイル汚れが混ざってしまうので潔く交換しておきましょう。
再利用不可といえば排出口のドレンコックのOリングも再利用不可ってなってますがここは漏れない限りは大丈夫かな?準備するの忘れてた

LLCの交換があるのでついでにリザーバータンクも交換しておくことにしました

さて、いざ交換!と始める前に一番難しいところが出来るか確認しておきましょう
ウォーターポンプ交換で一番難しいところはボルトを抜くこと
そんなの簡単じゃん?と思うでしょうが整備性がめっちゃ悪いんですよ

ポンプの固定は4本のボルトで止まっているのですが上の画像のサビサビの触媒のボルトの後ろっ側にポンプの固定ボルトがいます。
整備書ではここのボルトにアクセスするためにまずエンジンのエキマニを外すってなってますがエキマニの遮熱カバーのボルトは熱とサビで腐ちて取れません。
なのでここは見なかったことにして別の場所からボルトにアクセスします。
他の方法として正面からユニバーサルジョイントを使って回せるって記事がありましたが怖いのでやめときます。
もう一つはエキマニの下にメガネレンチを通して外す方法。手持ちのメガネレンチがちょうどよい長さとオフセットだったら出来そう。
これで合わなかったらとりあえず交換は見送り。途中までやって戻れなくなると困るので先にチェックしておきます。

※エキマニの裏にメガネレンチがいます。
家にあったメガネレンチでしっかりとボルトの頭を捉えてエキマニを越えたところで数センチ握りしろがあるので力はかけれそう。レンチの12角の1角分の動くスペースはあるので抜けそうです。
30ミリほどあるボルトでネジ目LLCが入って周りが悪いのを1/12角回してレンチをかけ直して・・・ってかなりきつそうだけどね。

ウォーターポンプの交換にはまずベルトの交換。エアコンコンプレッサーのベルトとオルタネーターのベルトの2本とも外します。
ベルトを交換するにはこの車はオートテンショナー型ではないのでエアコンコンプレッサー側はコンプレッサーの上にある調整ボルトを緩めていきます。
オルタ側は運転席側タイヤハウスから覗き込んでオルタネーターの固定ボルトを緩めます。
オルタの固定ボルトを緩めたらオルタ本体にある調整ボルトを緩めていきます。

無駄にテンションをかけていると調整ボルトが曲がってて調整が大変ですが今回はすんなり調整できました。
ベルトを外したら今度はLLCを抜きます。
クーラントはそのまま垂れ流しはNGです。ちゃんとタライで受けて給水猫砂&ペットシートに吸わせて燃えるゴミへGO!しましょう。そんなクーラントなので本来はベルトを外す前に一度抜いて水道水を入れてからエンジンをかけて薄いクーラントにする作業を数回繰り返してからのほうが良いと思うよ・・・

ラジエーター下のドレンボルトを抜いてもチョロチョロしか出ません。ので上のラジエーターキャップを少しず~つ開けます。空気が入ると途端に吹き出すのでドレンボルトを半がけして外に漏れないように気をつけながら抜きましょう。

クーラントが抜けたらウォーターポンプを外していきます。
前もって確認していた4本の12mm固定ボルトの右上から外していきます。
ちょっとずつしか回せないので手こずりましたが無事抜けました。
ネジ目にクーラントが染み込んで結晶化していたので最後まで空回しせずきっちりテンションがかかってました。
ネジはチャンネルブラシで磨いて焼付き防止に薄くドライモリブデンを拭いておきます。

残り3本は正面からアクセスできるのですがちょっと奥まっているので出来ればディープソケットの方が良いのですが無くてもなんとかなります。
・・・ならないと困ります。とフラグを立てておきます。

でもってわかりやすくフラグ回収。
使っていた差込角9.5mmの6角ボックスが割れました。メーカー不明のちょっと薄口っぽいので致し方なし?12mmのボックスと10mmのボックスって対角2mmも違うのに外形ほとんど一緒じゃん
そりゃ薄いところから割れるよ。

工具箱をひっくり返して探すと出てきたのは12.7mmのボックス
これで右下のボルトを外すことには成功。駄菓子菓子残り2本には根本が太すぎて届かない。
9.5mm用を探すも出てくるのは全部割れてやがる。簡単な締付ならこれくらいのヒビでも大丈夫なんだけどクーラントで固着しているネジには無理・・・

ホームセンターまで走るか?・・・走る車が・・・

で、探しまくったところ整備用工具としてじゃない工具箱からTONEの6.35mmのボックス発見
これなら割れない!と思いつつも6.35のエクステンションがない
9.5ならある。昔ダイソーで買った9.5→6.35に変換するエクスチェンジャーはある
ただこれハイトルクでもげるんだよ。

ラチェットなどの差込角は1/4(6.35mm)-3/8(9.5mm)-1/2(12.7mm)の3種
それぞれで扱える最大トルクが違うメーカー物のエクスチェンジャー(変換ソケット)はだいたい大きい方以上のトルクでも大丈夫なように作られているけどこのダイソー製のは9.5の許容値で締めてももげる弱々仕様。

もげたら終わりもげたら終わり・・・と唱えながら残り2本を抜く。
最初のパキッ!の瞬間が怖い。もげた?回った?どっち??

そんなドキドキを経てなんとか外し終え新しいポンプと交換

ポンプだけ色が違う!
とりあえず一度外し始めると元に戻すまで車を使えないので工具はしっかり用意しようね


ネジが外せたらパイピングを外していきます。
パイプはポンプ側にOリングがついていてそれで止まっているだけなので一生懸命揺さぶればそのうち取れます。下手に工具なんかを掛けて引っ張ろうもんならパイプが歪んで大変なことになるので少しずつ揺すって抜きましょう。

外したらエンジンの取付面をしっかり掃除しておきます。
オイルストーンで研磨するとかまではいらないと思いますがLLCの結晶がついているのでスクレーパーなどでしっかり剥がしておきます。
ネジ部の腐食とかも無く結晶化したLLCがボコっているくらいだったのでスクレーパー掛けで終了。

後は逆の手順で戻していきます。
ポンプに付属していた新しいOリングに交換してパイプを戻していきます。
取り付けボルトはネジ目に噛んだ結晶をブラシで剥がして薄くドライモリブデンを塗布して組付け。
もしかするとネジの再利用不可ってなってるかもしれませんがエンジン内と違ってそこまでズレに弱いところでは無いだろうってことで再利用。

ポンプを戻してベルトをかけてオルタネーターやエアコンコンプレッサーの位置を調整して交換完了。
ついでにベルトも新しいものに交換しておきます。

後は新しいLLCに入れ替えて完了。
空気抜き用のファンネルも売っていますがいつも通りPETボトルを改造したものでやります。
空気抜きは簡単に終わるものではないので次の日もPETボトルに水を入れて持ち運びましょう。

交換して

ウォーターポンプ交換。と言いつつ変えたのはポンプ、LLC、ベルト2本の交換と、ポンプだけが原因なのか良く分からなくなってしまいましたが鳴き声は消えました。LLCは車両購入後交換していなかったので最低でも3年無交換だったので良い機会だったでしょう。廃液もなんだか薄いし匂いもそんなにしないし・・・
ベルトは購入後すぐに一度交換しているので約3年。車屋的には交換時期ですよ~って所でしょうが亀裂とかまでは出ていませんでしたリブの山は少し減っていたのでちょうどよかったと。K6Aエンジンはベルト鳴きが結構有名なので早めの交換に越したことは無いと思います。

なんだかんだで実は20万kmを突破している車なのでそこら中が交換時期に来てるってやつなんですよ・・・
自分でできるところは自分で直して長く乗りたいね!

コメント

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