番外編|車検の種類とアレコレ

車検と一口に言っても実は新規検査継続検査予備検査構造等変更検査ってものがあります。
まぁ一般的に車検といえばその中の継続検査に当たると思います。

新規検査→新車を対象とする
継続検査→車検の有効期限の更新を対象
予備検査→一時抹消後の再登録を対象
構造等変更検査→ワイド化とかナンバーの分類番号が変わる時や使用目的が変わる時

でもってその継続検査もどこでするかで言い方が変わります。

認証工場での車検、指定工場での車検、そして自身での持込み車検
国土交通省:自動車整備工場には認証工場と指定工場があります。その違いは?

認証工場とは地方運輸局の認証を得た工場で「整備」を行い陸運支局や検査登録事務所等に持込み車検を行います。
3番目の自身での持込みに「車検の前に整備するよ」ってのがついたと思えばよいかと
指定工場は認証工場の中で一定の基準に適合する設備、技術、管理が出来る工場に対し”自動車検査員”を選任しいわゆる選任自動車検査員、車検場の代行を認めたれた工場です。
そして自分で車検場に持込んで車検を受けても大丈夫です。
と、いう3パターン

一般的には指定工場での車検ってのが一番多いのではないかと思います。
でもって車検の費用が一番高くなるのも指定工場での車検ではないかと思います。

車検の受け方はそれぞれメリットデメリットが存在し一概にこれが良いってものはありません。
自分の車にあった受け方で良いと思います。

それぞれのメリットデメリット

認証工場編

認証工場での車検は「代行車検」とも言われ持込み車検の代行を行います。メリットは指定工場での車検で受け入れ不可を食らったような車でも大丈夫”かもしれない”ってところかな?
代行車検は車検場に持込んでの車検なので車検場の検査員が最終確認をします。
車検場の検査員はみなし公務員で検査員にOKを貰えればOKとなります。車検の制度上、是か非か・良か不良かがきっちり分けることが出来ず迷う部分が出てきたり「これってどうなの?」が出てきたときに検査員集合~で相談判断するのが検査員です。
認証工場での代行車検はその「これってどうなの?」に対して検査場で確認することが出来るのでNGだったらどこまで直せばOKか等も確認できるので結構融通が利きます。

デメリットはその分時間がかかります。旧車とか面倒そうな車は半月くらいは見とこうな

指定工場編

俗に言う民間車検工場。
メリットは早いこと。
早いお店だと朝預けて夕方には乗れるって所もあります。※車検証の発布自体は後日
たまに見かけるフロントガラスに名刺大の紙を貼っている車です。

デメリットは融通が利きません。「これってどうなの?」に対して車検の基準に即していなけれはNGでしかありません。
曖昧な部分もNGです。指定工場の選任自動車検査員は車検場の自動車検査員と違い相談判断が出来ません。※個別に車検場に問い合わせて確認するのは可能なのでダメそうだったら絶対ダメ。
それくらい通してくれよ~って思うかもしれませんがもしそれで通してその先で検問等に引っかかった場合(俗に言う無料車検)その責が指定工場にやってきます。簡単に言えば「指定取消」です。取り消されたらその工場では車検を受け付けることが出来ません。なので曖昧には出来ません。「俺、検問にはかからんもん」なんてのは無理なお話です。
ちなみに取消しを受けた場合どうなるかってぇと2年ほど再申請が出来ません。2年間仕事なし!プラスその工場で過去に車検を受けた車両の再検査も出てきます。過去2年分のお客様のお世話もあるんです・・・怖いな~怖いな~って事で指定工場での曖昧なお返事は出来ません。絶対にOKじゃないと通しません。

持込み車検編

一番安いです。ってよく言われますがどうなんでしょね?
ちゃんと整備できる人なら良いけど出来てなければ何回も往復することになって結局認証工場と同じくらい掛かっちゃうんじゃないのって所もあります。Youtubeとかで「持込み車検してきました~安く収まりました~」てのは日頃から自動車のそれなりの整備ができて理解しててなおかつ平日の昼間に車検場に行けるっていう若干特殊な人なんですよ

よく聞く裏話

「実は指定工場での車検が一番安いかも?」
指定工場は指定を受けるために一定の基準に適合する必要ってありますが「台数」もあります。
「指定取ったけど客来んなぁ」は指定外されます。ってので台数がほしい時は結構良い値引きが入る。かも?※もちろん税金保険系は安くならないよ。

「認定工場は闇車検だから危ないよ」
闇車検ってのもよく聞きますが前出の通り指定工場でそんなことはしません。認定工場でもしません。認定(自動車分解整備事業の指定)すら受けていない工場ならわかりません。整備士のいない個人の代行なんてのは怖いですねぇ闇車検ってのはそういう所です。

でーなんで一般ピーポーにも闇車検って言葉が広がってるかってぇと権利関係のドロドロってやつかね
認定工場の代行車検を受けると半年くらいすると変なお手紙が来るんですよ「あなたの受けた車検は適正な点検を行っていない可能性があります。適正な工場(※組合会員工場)で点検を受けましょう。」って。
ただのDMですが言い方がねぇ・・・
もちろん認定工場は自動車分解整備事業と承認を得てる工場なんで何ら問題はないですよ。
一応、見分け方としては助手席上の丸いステッカー通称ダイヤルステッカーの有無で判別できます。アレ出してるところがDM出してんですよ・・・非会員工場もあのステッカー買えるんですが1枚200円するんですよ

車検といえばセットで自賠責保険も掛けます。
保険も保険代理業として生業をしていないと代行できません。ってことで車検屋はだいたい保険代理業をしています。
認定工場でも保険代理店として登録している所も多いです。持込み前整備料金と自賠責保険の代行斡旋料金のウマウマな・・・ってわけにはいかず昨今の保険代理業はまたドロドロドロドロです。指定工場と一緒で台数(ノルマ)があります。ノルマが達成できないともちろん代理店としての資格を剥がされます。剥がしたあとは代理店の大本がDMを流します。さもそのお店が潰れたかのような文面で・・・あ、剥がしただけじゃなくてお店側からやめたor別の保険屋に変えた場合もね

裏話は裏話。もしかしたらそんな事もあったりなかったり・・・信じる信じないはあなた次第ってか鵜呑みにせずに自分で色々調べようZE!

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